YouTube市場において、パチンコ・パチスロ動画に広告規制が入り、収益化が停止したと話題になってます。
最近は子供向けコンテンツの収益が激減したりなど、YouTubeでお金を稼ぐということについて大きな変化が起きているので見逃せない話題です。
そこで今回は私自身、YouTubeで広告収益を月に100万円以上稼いでいる経験をもとに、収益化停止した原因と今後何をすべきなのか対策についてまでまとめます。
YouTubeパチンコ・パチスロ動画が広告規制?
まず事の発端をまとめると、2019年11月中旬、パチンコ・パチスロを取り扱うYouTuberから「広告が停止させられた」との報告をツイッターであげたことです。
チャンネル登録者1万人以上から20万人以上まで、かなりの規模のパチンコ系YouTuberが広告を剥がされてしまったようです。
【報告】
昨日、YouTubeに上げてる直近の動画4本の広告が剥がされました。
何度か修正して上げ直したり等試してますが『ほとんどの広告に適していない』とみなされて何が原因かなのか調査中です。
あと2本分動画のストックありますが少し投稿が遅れるかもしれません。
申し訳ありません🙇♂️ pic.twitter.com/mAcOfv0um5— 青森まほろ (@aomorimahoro) November 26, 2019
YouTubeのパチンコ・スロット動画に広告が付かへん状況がここ1週間で多発してる。
ほぼ全ての媒体で再生数とかはあまり関係なくパチンコとスロットに対して制限がかかってそう…こりゃやーばい…観てる側はラッキーだか作る側は、ご飯食べれなくなっちゃうから辞める人達も出てくるかも……まじで…
— 日直島田【優等生台みーつけた】 (@courage05x2) November 26, 2019
なお、大崎の動画にも広告つかなくなってる模様。ゲームやパチンコ系は軒並み、みたいだね。
— ◆大崎一万発◆ (@manpatsu) November 27, 2019
動画をアップしても、YouTube側から、
『ほとんどの広告に適していない』
と判断され、広告がつかない状況に陥っているようですね。
ゲームやパチンコ系は軒並み(広告が付かなくなっている)
との記載もあり、かなりの規模で被害は相次いでいることが伺えます。
こういった状況からパチンコ・パチスロ系の動画はオワコンなどともいわれ、登録者20万人以上のYouTuberからも「作る側は、ご飯食べれなくなっちゃうから辞める人達も出てくるかも」との声があがる事態に。
今現在、YouTubeをやっている人、またこれからYouTubeをやってお金を稼ごうと思っている方はこの事件については一度考える必要があると思ったので、詳しくとりあげます。
パチンコ・パチスロ動画が収益化停止された原因
では、一旦整理して、なぜパチンコ・パチスロ系の動画の収益化が停止されてしまったのかから見ていきます。
まず考えられるのが、パチンコ・パチスロ系はGoogleが制限をかけている賭博系のコンテンツだから広告を剥がされたという説。
YouTubeの広告はGoogleアドセンスという広告なわけですが、アドセンスが「Google サイト運営者 / パブリッシャー向け制限事項」として公開しているものの中に、
- 性的なコンテンツ
- ユーザーに強いショックや不快感を与えるコンテンツ
- 爆発物に関するコンテンツ
- 銃や銃の部品と関連商品に関するコンテンツ
- その他の武器および兵器に関するコンテンツ
- タバコに関するコンテンツ
- 危険ドラッグに関するコンテンツ
- アルコールの販売や乱用に関するコンテンツ
- オンライン ギャンブルに関するコンテンツ
- 処方薬に関するコンテンツ
- 未承認の医薬品やサプリメントに関するコンテンツ
- Google Play ストアから削除されたアプリ
これらのコンテンツは広告の配信が制限されますよーと明かされています。(2019年12月時点)
この中の「オンライン ギャンブル」という項目がありますが、Googleが賭博系を厳しく見ているのが分かりますね。
ちなみに私はWebメディアの方でもGoogleアドセンス広告にはお世話になっていますが、やはり年々規制は厳しくなっているように感じます。
しかしながら、パチンコ・パチスロはオンラインギャンブルではありません。
またYouTubeの方のポリシーでは、広告掲載に適さないコンテンツと、その結果として収益化ステータスが「広告表示なし / 制限あり」になる例が以下の通り紹介されています。
広告掲載に適さない主なトピックは、次のとおりです。
不適切な表現
暴力
アダルト コンテンツ
有害または危険な行為
差別的なコンテンツ
炎上目的、侮辱的
危険ドラッグや薬物に関連するコンテンツ
タバコに関連するコンテンツ
銃器に関連するコンテンツ
物議を醸す問題やデリケートな事象
家族向けコンテンツに含まれる成人向けのテーマ
この中にギャンブル・賭博系は含まれていません。
したがって、「パチンコ・パチスロ系の動画はギャンブルの類だから広告が付かない」という一般的に広まっている説は、不適切に思えます。
実際、Googleの広告ポリシーの方では、
Google は節度のあるギャンブル関連広告をサポートしており、掲載地域のギャンブル関連の法律や業界基準を遵守しています。そのため、特定の種類のギャンブル関連広告を認めておりません。ただし、以下に示すポリシーに準拠し、広告主様が適切な Google 広告認定を受けているギャンブル関連広告は許可されます。
と記載されていて、節度あるギャンブルに対しては広告の出稿を認めています。
項目の中には、
オフライン ギャンブル
現実世界での現金賭博に関わる活動や施設の宣伝
例: ラスベガスやマカオにある店舗型のカジノ、カジノで開催される娯楽イベント、オフライン ポーカー選手権のストリーミング
というものがあり、パチンコ・パチスロ系はこのあたりの広告がマッチするものになるでしょう。
つまり、パチンコ・パチスロ系の広告の出稿自体は認められているため、ギャンブル=イメージが悪いから広告が剥がされたというわけではないと言えます。
パチンコ・パチスロ動画の広告が停止した本当の理由
では、なぜパチンコ・パチスロ動画の広告が停止してしまったのか?
実はその答えはYouTubeが教えてくれています。
私はシンプルに
『ほとんどの広告に適していない』
これが理由だと思ってます。
つまり、
パチンコ・パチスロ系の動画と相性の良い広告がない
ということです。
2019年12月10日よりYouTubeのポリシーが変更され
YouTube によるコンテンツの削除
コンテンツが本契約に違反している、またはコンテンツが YouTube、ユーザー、もしくは第三者に損害を及ぼす可能性があると合理的に判断する場合、YouTube は独自の裁量によりコンテンツを削除できるものとします。削除する場合、YouTube はその理由とともに通知します。
本サービスの変更に基づく YouTube による解除
YouTube が独自の裁量により、お客様への本サービスの提供がもはや採算に合わない事業となったと判断するに至った場合、YouTube はお客様またはお客様の Google アカウントによる、本サービスの全部もしくは一部へのアクセスを解除できるものとします。
こういった文章が追加されました。
注目すべきは、利用者のチャンネルがもはや採算に合わない事業となったと判断するに至った場合、YouTube側の判断で停止することができるようになったということです。
つまり、YouTubeや広告主側に利益をもたらしてくれるコンテンツを提供してくれる動画のみ残していくということを発表したということ。
すなわちこれからは広告との相性が良く、収益性が高いチャンネルほど優遇されていく時代になるという意味です。
話戻って、パチンコ・パチスロ系の動画の広告が剥がされた件ですが、おそらくパチンコ・パチスロ系の広告自体が出稿している企業が少なく、相性が良い広告が少ないことがまず考えられます。
さらにパチンコ・パチスロ系はいわゆるエンタメ系なので、視聴者は見て楽しんだら終わりになることが多いです。
つまり、その後、広告を踏んで、サービスの成約までいってくれるユーザーが少ないんです。
わかりやすい例を出せば、ダイエット系の動画であれば、例えばダイエットサプリの広告などが表示されれば、その広告をクリックして実際に商品を購入してくれる人もいそうですよね?
そういったことがパチンコ・パチスロ系の動画は少ないので、YouTube側から見て収益性が低いチャンネルとなります。
YouTubeが言うところの「採算が合わないチャンネル」になってしまうわけです。
そんなところに広告を配信し続けて、クリエイターに収益を渡していたら、YouTube側は赤字を抱えることになります。
だから、広告の配信を止めた。
以上が一連の騒動じゃないかと個人的には考えています。
なので、今回の騒動はチャンネルごと収益化が無効になってしまう収益化停止(BAN)とは少し別物ですね。
パチンコ・パチスロ系の動画を出している人のツイッターを拝見する限り、動画によっては広告が貼れてるものもあるそうなので、単純に「収益性が低い動画」の広告が剥がされていってしまっているのでしょう。
子供向けYouTube動画の収益性も低くなり進む二極化
今回の騒動と関連するものが、2019年9月に起きた子供向けの動画の収益性が著しく低くなったという件です。
ざっくり言うと、youtubeのパーソナライズド広告というユーザーが過去に Google の製品やサービスをどのように使用したかに基づいてターゲティングされる広告が子供向けのコンテンツでは配信停止されることになった騒動です。
これにより、子供向けのコンテンツを作っていたクリエイターは、収益が激減したということで大きな話題となりました。
この事件も元を正せば、子供向けのコンテンツというのは収益性が低い動画になるからということになります。
おもちゃの遊び等は子供が見て楽しむことはできますが、それ止まりですよね。
子供ですから、広告を踏んで、サービスの購入にまで至ることなどほぼありません。
これらのことから、今後は収益性の高い動画を配信するクリエイターと収益性の低い動画を配信するクリエイターで2極化が進んでいくことが予想されます。
今回のパチンコ・パチスロ系の動画の広告が剥がされた件について、しばらく時間が経ったら元の状態に戻るという意見も散見されますが、収益性が高いジャンルとはいえないので、こういった動画を出しているYouTuberの方は気をつけた方がいいのは間違いないです。
パチンコ・パチスロ系の動画広告規制に対する今後の対策
パチンコ・パチスロ系の動画広告規制に対する今後の対策はどうすればいいのか?
まず今から参入する方は、収益性が高いジャンルに参入した方がいいです。
自分が広告主だったら、どういうチャンネルに広告を出したいかを考えればイメージは湧きやすいと思います。
一方で今現在、パチンコ・パチスロ系の動画をはじめとした収益性が高いとは言えないジャンルの動画を扱っている場合。
- サブチャンネルなどを作り、メインチャンネルを導線に別ジャンルも開拓する
- 広告収入以外の稼ぎ方も取り入れる
この2点は模索していった方がいいでしょう。
特にそういったジャンルを扱っている場合、稼げるか稼げないかがYouTubeの判断次第というのはリスキー過ぎます。
キャッシュポイントは間違いなく複数持つべきです。
なお、専門チャンネルになっている場合、基本的にそのチャンネルに別ジャンルの動画を入れるのはやめた方がいいです。
トライするならサブチャンネルを立ち上げてってかんじですね。
以上、このあたりに関して、詳しくは私が取り扱っている記事下の「YouTube攻略コンテンツ」で解説してますので、興味がある方はご覧ください。
こんばんわ
ランキングから来ました
パチンコは日本から消えてほしいですが
急激な変化ですね~