これから投資を始めようと考えている方や現在投資をすでに行っている人の中には、「ロボアドバイザー」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
でも「何のことか分からない」「投資信託と何が違うの?」など疑問などを抱いている人も多いことでしょう。
そこで今回の記事では、投資ロボアドバイザーの基礎知識はもちろん、投資信託との違い、さらにはロボアドバイザーが利用できるおすすめ業者についてまで幅広く紹介します。
この記事を読めばロボアドバイザーが何なのかについて理解出来るはずですよ。
ロボアドバイザーとは何か?
まずはロボアドバイザーとは何かについて解説しますね。
ロボアドバイザーとは、一言でいえば「投資秘書AI(人工知能)」と言った感じです。つまりあなたが投資する上でAIが様々なアドバイスをしてくれたり、代わりに運用してくれるマネージャーのような存在ということです。
では、ロボアドバイザーの特徴について詳しく見ていきましょう。
ロボアドバイザーには2種類ある
実はひとことでロボアドバイザーと言っても2種類あるんです。「投資アドバイス型」と「投資一任型」があります。それぞれの特徴を表にまとめてみましたので、見てみましょう。
投資アドバイス型 | 別名「助言型ロボアドバイザー」と呼ばれるもの。「運用目的」や「運用期間」など様々な項目をアンケート形式で入力していくと最適な運用方法をアドバイスしてくれるロボアドバイザーです。 |
投資一任型 | 別名「運用型ロボアドバイザー」と呼ばれるもの。助言型に加え、運用自体も行ってくれるため、自分で運用するのに不安がある人にも向いているロボアドバイザーです。 |
特に「運用型ロボアドバイザー」を利用すれば、運用まで行ってくれるため、投資初心者の方や自分で運用するのには不安があるという人はこちらからはじめてみるのもいいでしょう。
運用コストは?
気になるロボアドバイザーの運用コストですが、「投資アドバイス型」のロボアドバイザーであれば無料で使えるものがほとんどというから驚きです。一度試しに使ってみるのもおすすめです。
ちなみに、投資一任型の場合は、「投資信託手数料」と「サービス利用手数料」が掛ります。しかし、通常の投資信託では「数%」程度かかる手数料が、ロボアドバイザーであれば「1%」程度にコストを抑えることが出来るのです。
利回りってどれくらい?
コストよりも気になるのが利回りですよね?ロボアドバイザーの利回りは平均として3~6%程度の実績を上げている業者が多いです。
ただし、必ず利益が出るというわけではありません。当然ですがリーマンショックなど世界恐慌が起きた場合は損失が出るリスクがあるということも理解しておく必要があります。
投資信託との違いは?
ロボアドバイザーについて理解したところで次は投資信託との違いについて見ていきましょう。まず投資信託について説明しますが、証券会社や銀行などのヘッジファンドが投資家からお金を集め、それをプロのトレーダーが運用し、そこで得た利益を投資家に還元する金融商品のことを言います。
つまり人の手によって資産運用を代行するサービスのことを言います。ロボアドバイザーの投資一任型に似ていますよね。では、投資信託とロボアドバイザーの主な違いについて見ていきましょう。
違いその1.商品が違う
投資信託の場合、投資家自身が株式等の金融商品を選択して運用を任せるのに対し、ロボアドバイザーの場合は、ロボアドバイザーが投資家に最適な商品を選択して運用するため、投資家が実際に金融商品を選択する必要がないのです。
違いその2.リスクが違う
リスクに関しても違いがあります。それは商品の選び方にあります。
投資信託の場合、投資家自身の判断が重要になるため間違った判断をしてしまうと大きなリスクを生む可能性があります。しかし、ロボアドバイザーの場合、投資家が設定したリスク許容度に応じて商品を選び直したりするため、投資信託以上にリスクヘッジを期待できます。
違いその3.コストが違う
コスト面においても違いがあります。先ほども紹介しましたが、投資信託はロボアドバイザーに比べて手数料が高いです。
また、ロボアドバイザーであれば無料で利用できるサービスも多い為、コスト面ではロボアドバイザーの方が有利と言えます。
違いその4.手間が違う
手間についても大きな差があります。結論を言うと、投資初心者や時間をかけたくないのであればロボアドバイザーがおすすめです。
なぜかというと手間が投資信託に比べ少ないからです。投資商品を選ぶ手間などがないため投資初心者や面倒なことが嫌いな方は、ロボアドバイザーを選ぶべきでしょう。
投資初心者におすすめのロボアドバイザー
投資信託よりも手軽に資産運用が出来るロボアドバイザーですが、ここでは、ロボアドバイザーが利用できるおすすめ業者を5社紹介します。それぞれの特徴を比較してみてください。
ウェルスナビ「WealthNavi」
ロボアドバイザー最大手と言っていいのが、「ウェルスナビ」です。
主な特徴としては、以下の通りです。
- 手数料が安い
- 投資一任サービスが利用できる
- 手間が掛らない
とにかく手間が掛らないため、手軽に資産運用を始めたい人におすすめと言えます。
また、「自動積立」「クイック入金」「売買手数料」等手数料無料サービスも幅広く用意されている点もウェルスナビの特徴と言えるでしょう。
公式ウェルスナビ
THEO(テオ)
世界86の国と地域はもちろん1万種類以上の銘柄から資産運用を行ってくれるロボアドバイザーがTHEOです。国際分散投資や長期的な資産形成を考えている人におすすめです。
THEOの3つの特徴は以下の通りです。
- 国際分散投資が出来る
- 投資形態が豊富で200種類以上の最適化パターンが利用できる
- 独立系の企業なので証券会社の意向に影響されないため、中立性が保たれている
このほか、THEO Color Palette(テオ カラーパレット)という新手数料体系が導入されたサービスも利用できます。
公式THEO
ドコモ「THEO+docomo」
ドコモ回線を利用している人はとくにおすすめと言えるのが「THEO+docomo」です。THEOと基本的に内容は変わりませんが、ドコモユーザーはさらにお得になるようになっています。
特徴は以下の通りです。
- 投資しているだけでdポイントが貯まる
- dカードを利用していればお釣りで利用できる
ドコモ回線を利用していて投資に興味がある人はdポイントも貯まりやすくなるので、おすすめと言えるでしょう。
以上が、ロボアドバイザーが利用できるおすすめの業者5選でした。それぞれメリットが多くあるので、自分の投資スタイルや環境に合わせて利用することをおすすめします。
公式THEO+
松井証券「投信工房」
投信工房の最大の特徴は、低コストで利用できるロボアドバイザーであることでしょう。
このほか、主な特徴は以下の通りです。
- NISA口座から購入することが出来る
- 運用費用が割安で利用できる
- ロボアドバイザー診断が無料で利用できる
投信工房は、投資一任サービスではなく、最終的な運用判断は投資家自身が判断することになります。ロボアドバイザーに全て任せるのは不安と言う人はこちらがおすすめですよ。
公式投信工房
楽天証券「楽ラップ」
皆さんご存知楽天証券のロボアドバイザーが「楽ラップ」です。手間いらずが最大の魅力。専門的な知識等が無くても資産運用が出来ます。
このほか、主な特徴は以下の通りです。
- 投資一任サービスが利用できる
- 割安でファンドラップが利用できる
- 投資初心者でも安心して利用できる
また、楽ラップは他の投資一任サービスが利用できる業者よりも手数料が安く利用出来るのも嬉しいポイントです。
公式楽ラップ
LINE Pay「ワンコイン投資」
スマホ所有者であればほとんどの人が利用しているLINEが提供するロボアドバイザーです。少額から資産運用が出来るため、投資に興味のある若者にもおすすめと言えます。
ワンコイン投資の特徴は以下の通りです。
- 500円から始められる
- LINEポイントが貯まる
- リスクが低い
このほか、積み立ててるペースについても週1や週5など自分に合ったペースで積み立てることが可能です。
公式ワンコイン投資
まとめ
以上が、ロボアドバイザーに関する解説でした。特に難しいことはなくAIを利用した投資信託というイメージで理解して問題ありません。
現在ではFX・バイナリーオプション・株式・ETF・仮想通貨・投資信託等、様々な投資スタイルがありますが、「これから投資を始めようと考えているけど、自分でやるのは不安がある。でも安く資産運用を任せたい」という人は、ロボアドバイザーを利用してみてください。