心理学、人の心理を読んでビジネスやマーケティングをする手法は一般化されています。
最近ではdaigoさんのおかげもあって、メンタリズムというワードも流行っていますよね。
※心理学をベースに、運動力学や催眠療法などを織り交ぜて生み出された人の心をコントロールする技術のこと。
そんな心理学ですが、YouTubeやブログ、Twitter、インスタグラムなどの発信活動を行うにあたっても学んでおきたい内容があります。
基礎的な心理学は知っておいた方が絶対的に有利に働くので、実際に取り入れられるものに厳選して見ていきましょう。
YouTubeやブログで情報発信するなら知ると差がつく心理学一覧
YouTubeやブログ、ツイッター、インスタなどインフルエンサーや情報発信をされてる方向けに知っておくと役立つ心理学をまとめました。
これだけは覚えておいて損はないというもののみ厳選しましたので参考にしてみてください。
アンカリング効果
人は一番最初に見た数字やデータをよく記憶しており、何かしらの意思決定を行う時に、その最初に見たデータを重要視する傾向にあること。
これは分かりやすい例で言うと、よくある例で
- 5980円のところを2980円に割引販売
- 最初から2980円で販売
この両者を見た時に、どちらがお得に感じるかというと前者の割引のほうですよね。
5980円という金額が印象に残っているから、2980円といわれると安く感じます。
キャンペーン等で料金を表示する際などに用いる心理学です。
初頭効果
最初の印象が一番記憶に残ること。
アンカリング効果と少し似てますね。
例えば、取引先の人と話す際や、あるいはYouTubeで顔出しする際など、一番最初の印象が強く残るので、ここでがっちり心が掴めるよう取り組んだ方がいいということです。
デートなどの際にも応用が利く心理学ですね。
親近効果
最後に示された特性が印象に残りやすいこと。
初頭効果と合わせて、最初と最後はポジティブな情報で終わりましょうということになります。
プライミング効果
事前に見聞きしたことがその後の判断や行動に影響を与えること。
なるべく事前に良い印象を刷り込みした方がいいということですね。
例えば、YouTubeなら顔出しなしで発信を続けて、ファンを獲得していれば、その後顔出しした際に客観的評価以上にファンからはよく見てもらえる場合がありますが、こういったのもプライミング効果の類でしょう。
ザイオンス効果
同じ人や同じものに接触する回数が増えるほど、その対象に対して次第に好印象を持つようになること。
ブログもですが、特に顔や声で身近に感じられるYouTubeでは毎日投稿という形でこの財オンス効果が発揮できます。
あとはツイッターとかも毎日投稿した方がいいと、このザイオンス効果からも言えますね。
取引先相手、デート相手などでも、短い時間でもいいからなるべく多く会った方が印象が良くなりやすいです。
スリーパー効果
時間の経過とともに、情報の信頼度が変わる心理傾向のこと。
ザイオンス効果とかけあわせて、コツコツと発信を続けていくことで、同じ情報でも最初は信用度が低かったのが、信用度が高まります。
ツァイガルニク効果
人は未達成の事柄に対して強く印象に残るという心理作用。
要は、続きが気になってしまう現象のことです。
これは「タイトル」「サムネ」などで利用できますね。
カリギュラ効果
何か禁止されると、その禁止を破りたくなるという心理効果のこと。
「本気で稼ぎたい人以外は見ないでください」
「痩せたい人以外はみないでください」
みたいにあえて禁止系にすることによって、興味をそそります。
実際に人気YouTuberのタイトルやサムネイルでよく使われているのを目にします。
ウィンザー効果
当事者からの言葉よりも第三者の言葉の方が信じやすくなるということ。
これは単純に商品を販売する際に、「口コミ」や「お客様の声」を掲載した方が効果的という事ですね。
返報性の原理
人に何かをしてもらったら、何かお返しをしないといけない気持ちになること。
これは無料相談などがあげられますが、ブログやツイッターの情報発信でも、とにかく最初はギブギブギブ・・・と与え続けていくことで、最終的にそれが返ってくるという話にも繋げて考えられますね。
権威への服従
権威のある人に対しては無条件に信用してしまう心理傾向のこと。
なので、資格や実績、世間的な評価など権威を感じさせる信頼性を高めることは、情報発信において超重要になります。
一貫性の原理
一度決めたら最後まで貫きたいと思う心理現象。
小さなお願いから要求を受け入れさせて、徐々に繋げてお願いすると、その後の要求にも応じやすくなります。
これは「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」とビジネス用語で言われるテクニックです。
ドア・イン・ザ・フェイス
フット・イン・ザ・ドアの逆で、最初に大きな頼みごとをぶつけて、断らせた後で、本命の軽めのお願いをするというテクニックです。
ただこれは信頼関係がないと使えないので、基本はフット・イン・ザ・ドアの方を使っていきましょう。
ブーメラン効果
説得されればされるほど反発したくなる心理傾向のこと。
YouTubeでよく「チャンネル登録お願いします!」みたいな言葉を聞きますが、これはこの言葉が原因で反発したくなる人もいるということですね。
「チャンネル登録したら、こういういいことがあるから登録しておくのがおすすめ」
みたいな感じで、説得するなら相手側のメリットを提示した方が効果的です。
また1対1なら、説得相手の知識量にあわせて、最終的に結論を言う明示的説得(説得内容の知識がない人向け)と、結論を言わない暗示的説得(論理的に判断する人向け)にわけると効果的です。
「こちらの商品はこんな良いところがありますので、(買った方がいいですよ)」
カクテルパーティ効果
騒音の中でも、自分の名前を呼ばれたり、興味・関心の向く話題が上がるとそこだけ際立って聞こえてくること。
実践例としては、メルマガとか、コメント返信等にユーザー名を入れたりすると、「自分ごとだ」と思ってみてくれるようになります。
ゴルディロックス効果
3段階の選択肢があった場合、多くの人は真ん中を選ぶという心理傾向のこと。
一番売りたい商品は真ん中の価格にすると売りやすくなります。
プロスペクト理論
人は得をしたい思いよりも、損をしたくない思いの方が倍以上強いこと。
投資が一番イメージしやすいですが、利確は早めにしてしまうのに、損切(損を確定させること)はいつまでもできないことがあります。
これはプロスペクト理論が働いています。
フレーミング効果
表現方法を変えることで、物事の印象が変わる心理作用のこと。
「99%の人は稼げます」
「1%の人は稼げません」
だったら、前者の方が印象がいいですよね。
バンドワゴン効果
ある事柄が流行している情報を知ることで、人はその流行している物事を好意的に捉える傾向にあること。
「大人気の~」「今人気急上昇中の~」というようなフレーズが用いられると、それだけで良い印象がもたれるということですね。
スノッブ効果
入手困難なものほど需要が増大し、気軽に手に入れるものほど需要が薄れていくこと。
〇日限定とか、〇個限定とかそういった希少性をもたせる文言を入れると需要が増すということですね。
アンダードッグ効果
弱い立場にいる人や不利な状況の人に手を差し伸べたくなる心理現象のこと。
YouTuberとかでも、あえて自分を落として(自虐)してブランディングしている人がいますが、あれはアンダードッグ効果で人気を集めています。
両面提示と片面提示
良い面と悪い面の二面性を見せる両面提示と、一面だけを伝える片面提示。
これは相手が知識を持っている人だったり、疑り深い人なら、両面提示でメリット・デメリット伝えた方が効果的です。
一方で、相手が知識を持っていない場合や決断早い人であれば、片面提示でメリットのみ伝えた方が効果的になります。
相手によって使い分けましょう。
心理学初心者向けのおすすめ本は?
最後に心理学初心者向けのおすすめ本もいくつか挙げておこうと思います。
[wpap service=”with” type=”detail” id=”B072K27N5R” title=”マンガでわかる! 心理学超入門 [マンガ心理学シリーズ]”]
[wpap service=”with” type=”detail” id=”B00I8PIBEG” title=”「なるほど!」とわかる マンガはじめての心理学 [マンガ心理学シリーズ]”]
[wpap service=”with” type=”detail” id=”B01JADEDUK” title=”人の心を一瞬でつかむ方法―――人を惹きつけて離さない「強さ」と「温かさ」の心理学”]
じつはこれらAmazonのKindle Unlimited会員になれば、全部無料で読めます。
そもそも僕自身Kindle Unlimited会員だったということもあり、心理学系の本をあさって読んでたものの一部がこれらになってます。
若干日常よりの内容になってる部分もありますが、初心者向けの読みやすい内容なので、Kindle Unlimited会員なら一度見てみて損はないです。
特に心理学系の本は他にも多数、Kindle Unlimited会員無料のものがあるので、探しているならそちら経由で見てみるのが一番お得な探し方だと思います。(※無料体験もあります)
まとめ
今回は以上となります。
他にもバーナム効果(誰にでも当てはまるような曖昧な表現の記述でも自分のことだと思ってしまうこと)など割と有名な心理学はいくつかありますが、YouTubeやブログに直接的に生かすとなるとこのあたりを知っておけば十分かと思います。
コピーライティングとか、タイトルとか、サムネとか、会話でとか、いろんなところにテクニックが盛り込めるので、ぜひ活用してみてください!